【要旨】 ▪ タイの雨季開始(5月21日)から3か月が経過しました。エルニーニョ現象の収束と雨季開始に伴い全国的に降雨量が大きく増加したことから、前年から継続していた渇水懸念は概ね解消されましたが、一方でChao Phraya水系の主要ダムやタイ東部地域の貯水池などにおいては貯水率が急な増加傾向に転じており、今後の貯水量および放流量増加状況の注視が必要です。 ▪ タイ北部や北東部、東部エリアの一... (more...)
Myanmar Flood Report ミャンマーにおけるサイクロン・洪水リスクと2024年雨季の展望 【要旨】 ミャンマーでは雨季が本格化する7~9月に洪水リスクの危険性が増加します。 ベンガル湾におけるサイクロンの発生頻度は6月から10月、特に7月から9月にかけて高まります。ただし、過去のミャンマーへの上陸は雨季シーズン前後である4-5月と10-12月が主となっており、この時期は暴風と高... (more...)
タイの渇水・洪水リスク状況 (2024年5月31日更新) 【要旨】 タイ気象局(TMD)は2024年5月20日よりタイの雨季が開始したと発表しました。 今年の雨季のタイ全体における総雨量は平年値をやや上回る程度と予想されていますが、8~9月頃にかけて降雨が集中する予想となっており、洪水発生に注意が必要です。 昨年から発生していたエルニーニョの影響による少雨状況の継続によりChao Phraya... (more...)
タイの渇水・洪水情報 昨年の同時期と比較して、今年の累積降水量は大幅に減少しています。 エルニーニョ現象によって干ばつが発生する可能性が高い状況です。タイ気象庁は今年の6月から2024年3月までエルニーニョ現象によって干ばつが発生すると予想しています。 タイ全体としては雨が少なくなりますが、局所的には激しい雨が降る可能性があります。 チャオプラヤ川の主要ダムの貯水量は増加傾向に転じましたが、P... (more...)
タイの洪水情報 昨年の同時期と比較して、今年の累積降水量は高地を中心に減少しています。 3月上旬から中旬にかけて全国的に気温が高くなります。また南西モンスーンの影響による雨も想定されます。 チャオプラヤ川流域のすべての主要ダムの貯水量は今年度の傾向として減少傾向にあります。Sirikitダムの貯水レベルは昨年2022年より高いものの、2011年よりわずかに低くなっています。またBhumibol... (more...)